バイク 定番トラブル解決マニュアル

燃料によるトラブル

燃料

バイクの調子が悪い時に原因を調べるのは大変です。しかし、ある程度バイクトラブルの症状を覚えておくことで、原因の特定をしやすくしておくことですぐに対処をすることができるようになります。

多いトラブルの一つが燃料によるものです。引き起こされる問題として意外に多いのが、ガソリンが足りなくなってしまうということで、一般道よりも高速道路で起こることが多いとされています。高速道路は場所によっては100㎞以上、給油できない区間もあるためガソリンタンクが小さいバイクの場合には、ガソリンの量に気をつけて給油しなければ走っている最中にガス欠を起こしてしまうことも考えられます。そのようなことを防ぐためにはこまめに給油を行うことが大切です。

ガソリン漏れということもあります。原因になることが多いのはキャブレーターで、エンジンにガソリンと空気を供給して燃焼させるための装置ですが、故障することによってガソリン漏れの原因になることがあります。ガソリンの量を調整するためのフロートの不良、穴のつまり、ガソリンを供給するためのホースが劣化しているなど様々なケースが考えられます。バイクが倒れたりするだけでも起こってしまうこともあるため注意が必要です。

また、ガソリンが漏れると問題なく運転できることもありますが、命の危険が出てしまうこともあります。ガソリンが漏れているだけではなく、他にも問題が出てきている可能性もあるため無理に乗ろうとせずに、修理に出すことをオススメします。

ガソリンのトラブル

ガソリン

バイクのガソリンに関するトラブルは、なるべく早く対処するのが望ましいです。定期的にガソリンの臭いに変化がないかチェックしましょう。給油した直後は強く臭うことがありますが、それ以外のときも臭っているなら要注意です。駐輪場などででも臭いに異常がある場合は、漏れ出ているかもしれません。そうであればエンジンが起動しなくなる恐れがあるだけで、爆発事故などの原因になることもあります。何かの拍子に引火してしまう可能性があるので、その前に対処しておくことが大切です。

漏れ出ているのに気が付いたら、キャップが正しく閉まっているのかチェックしてください。給油の後に閉め忘れているケースが見受けられます。特に自分で給油した場合は、うっかり忘れることがあるので注意しなければなりません。走行中に臭いに気付いたらすぐに停車しましょう。キャップが閉まっているのに漏れている場合は、タンクが割れているケースがあります。その場合は修理が必要ですが、それまで漏れ出ているのを放置するのは良くありません。取り急ぎビニールテープなどで割れている部分を補修しておきましょう。漏れ出た分は拭き取っておかないと、引火したり臭い続けたりします。

このように自分で対処することも大切ですが、修理は控えたほうが良いです。正しく修理を行えておらず、また漏れ出てしまうことがあるからです。バイクの専門知識を持つ整備士に、しっかり直してもらうほうが安全です。