パワーが出ないならヒュエルコックを点検

ガソリンがあるのにパワーがない、アクセルを開くとバイクのエンジンが息つきをする、こんな症状はヒュエルコックが目詰まりしてキャブレターに十分なガソリンが供給されていない状態の時に、見られる場合があります。このコックの点検は、コックをオフにしてホースを取り外し、ホースから出るガソリンを点検することで行います。ホースを外す前にコックをオフにしておかないと、ホースを外した途端にガソリンが飛び出して危険です。またガソリンを取り扱いますので、火気には注意してください。バイクが走行しているときは、コックをオンの状態にする習慣をつけてください。リザーブの状態で走るとガス欠のトラブルを起こしてしまいます。PRIと表示されている位置は、直結状態を意味しています。ガソリンに含まれているごみなどがキャブレターに入って、目詰まりを起こす原因にもなりますので注意が必要です。

ホースの留め金をプライヤーで挟んで外し、ホースを引き抜きます。固着している場合はドライバーなどで軽くこじるようにすると、外しやすくなります。ホースの先に受け皿を置いてからコックをオンにします。ホースから勢いよくガソリンが出るか、確認してください。勢いよくガソリンが出てくれば問題はありませんが、ガソリンが出なかったりちょろちょろと出るような状態の場合は、専門店に分解整備を依頼してください。コックがないタイプには、ヒュエルストレーナーという濾過器がついています。これは清掃ができませんので、時期が来たら交換するようにしてください。